汗対策最新情報


自己認知療法――人間の感情は考え方ひとつで変わる


汗やニオイへの「意味づけ」の仕方で、悩みの内容まで変わってしまいます


人は、ある事柄(仕事、体のこと、人間関係など)で悩み、辛くて、苦しくて、悲しい「気持ち」になることがあります。
しかし、その気持(感情)の大小は、その事柄について「どう考えるか」「どう解釈するか」「どう理解するか」という認知の仕方で変わるものです。

例えば、ある会社に、「いつも期待どおりの結果を出さなければいけない」と考える(A認知)さんと、「最善をつくせばその時点の結果がベストだ」と考える(B認知)さんがいました。
その二人が責任あるリーダーとして同じ仕事をまかされて、残念ながら、同じようにあまりよい成績を残せなかったとしましょう。

しかし、AさんとBさんの悩み(気持ち)の感じ方は違うはずです。
完璧主義のAさんなら多分、「リーダーが私でなけばもっと進んでいたのに。部下からも信頼されていなかったようだ」と落胆し、これからの自分に失望し、会社に行くことさえイヤになってしまうこともあるでしょう。
でもより広い考え方のできるBさんなら「私はできるかぎりのことをしたのだし、自分でなくてもこれぐらいであったかもしれない」とその結果には落胆はしても、次回の機会に頑張ろうと新たな気持ちをもちことも可能です。少なくとも自分自身を否定して、出社拒否をおこすようなことはないでしょう。

つまり、人は、全く同じ事柄を経験しても、その事柄に対する「考え方=認知」の仕方次第で、全く異なる状況をもたらすのです。

「汗や臭い」についての認知でも同じです。

「汗をかく」という現象を「嫌なもの。抑えるべきもの」と認知するか、
「その汗にもなにかしらのメッセージがあるのではないか」と認知するかでは、
汗と自分との距離感(受け入れ方)が全く変わるでしょう。
 
同様に、自己の体臭を「不快なもの。忌み嫌うもの」と考えるか、
「生きている証であり、個性でもある」と考えるかでは、体臭悩みの本質まで異なるものになるでしょう。

つまり、汗やニオイへのあなたの「意味づけ」の仕方で、あなたの悩みの内容までが変わってくるのです。

認知療法とは、「人間の感情は物事の考え方ひとつで変わるものである」という当たり前なことを、精神科医がカウンセリングをしながら、マイナスの思考(自動思考といいます)からプラスの思考(合理的反応といいます)を引き出して、患者の生活志向を転換しようとするものなのです。

「物は考えよう」という当り前な人間心理の応用なのですから、一般の我々だって「自己認知療法」ができるのです。

ただ、自分ひとりでするからには、自分自身に対し常にある「問いかけ」が必要です。 それは、

「考え方は一つではないのではないか?」→ 「今の考え以外の他の考え方はないのか?」 →「仮に他の考え方をしたら周囲はどう変わるのか?」→「周囲は変わらなくても自分はどう変わるのか?」→「自分の考えが変われば、周囲への考えはどうなるのか?」→ 「・・・」→「・・・」 ・・・・・。

と絶えず自問自答することです。

人間社会は、さまざまな規制があり自由ではありません。
しかし、脳細胞の神経シナプスの思考回路の選択の仕方にはなんら規制はありません。
 
つまり、あなたの「考え=認知」は、あなた次第なのです。
汗や体臭に関して、あなたが「人の態度やしぐさ」を感じたとき、その「事柄」をどうとるかもあなたの自由です。

「電車の中で、他人が咳き込む」という事柄を経験して、「自分の体臭のせいではないか」と考えて辛い気持ちになるか。
「いや、もしかしてあの人はたまたま風邪をひいていたのだ」と考え気楽になるか。
「仮に自分の体臭のせいであっても、そのことで自分の仕事の価値が下がるものではない」と違う価値に意識を向け、前向きな生き方をするか。

これらの考え方の選択は、全てあなたの自由なのです。だれも規制はしません。

しかし、同じ自由なら、「認知療法」的な考えをしようではないですか?
自分の状況を前向きにするような結果をもたらす認知の仕方をしようではないですか?
 
「認知療法」を身近に応用できるようになったなら、汗や臭いで悩むあなたの「生活の仕方」にコペルニクス的転換がもたらされることでしょう。




五味クリニック院長 五味常明


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