体臭対策

自分に合った体臭ケア

口から出るオナラ臭は、オナラ臭対策で治せる

「オナラ」を、「腸内細菌が食物を腐敗した発酵ガス」と定義したとき、そのようなガスは、腸から胃へ、さらに胃から食道へと逆流して、口から排出されることはありません。

厳密に言うと、胃に飲み込んだ食物そのもののニオイ(ニンニクのニオイなど)が、ゲップとともに口臭として出ることはあります。
しかし、腸内で発生したガスは十二指腸でガッチリとガードされ、胃から外にでることはありません。
また、胃の中は強い酸性で細菌が棲みつくことはできませんので、胃で食物は発酵されガスを出すこともないのです。

ですから、「オナラそのもの」が口臭として口から出てくることはありえないのです。

今、私は、オナラ「そのもの」と言いました。オナラの「成分」とは言っていません。

前回説明したように、オナラの成分とは、摂取した食物中の、炭水化物、脂肪、タンパク質が、腐敗発酵してできた、「二酸化酸素」「メタン」「硫化水素」「アンモニア」等のガスですね。

これらのガスは、勿論オナラとして、肛門からでますが、むしろそのほとんどは腸から体内に吸収されて肝臓で解毒無臭化されているのです。

それでは、仮に、腸内で大量にガスが発生し、肝臓の処理能力を超えるほどのガスが体内に吸収されたならどうなるでしょうか?

当然、血液に溶けたガスは、体中を回ります。ガス交換のために、肺へも、周ります。

肺と口は直結していますね。
ガス交換されたガスは、二酸化酸素とともに、口から排出されるのです。


ここで、医学的には興味のある話題となるのですが、医学会では今まで口から出るニオイをまとめて「口臭」と呼んでいました。
しかし、私は口臭を次のように発生原因により、3つに大きく分類(五味の分類法)することを提唱しています。

第一は、「口腔内口臭」
第二は、「体内口臭」
第三は、「腸内口臭」 です。

第一の「口腔内口臭」とは、口臭の最も多い原因です。「歯周病」、「虫歯」、「唾液減少」、「舌苔」等の口腔内の疾患等で発生する口臭です。鼻腔や喉の病気の時も含まれます。
これらは、当然歯科や耳鼻科の治療領域となります。

第二の「体内口臭」とは、体の臓器や器官が原因となり発生する口臭です。

有名なのは「糖尿病」の時です。糖尿病ではケトン体という特有の甘づっぱいニオイがしてきます。
ダイエット臭も体内口臭に属します。
他にも、胃腸が悪いときには、「卵の腐ったニオイ」。腎臓が悪いと「アンモニア臭」、肺の病気では「肉の腐ったニオイ」がすることがあります。
これらの体内口臭は、歯科ではなく、内科の治療分野となります。

そして、第三の「腸内口臭」が、今回お話した、腸内で発生したオナラ成分が原因となる口臭です。

第二・第三の口臭は、実際には非常に稀です。
しかし、口臭で悩んでいる人はたいてい歯科を訪れます。歯科治療しても「まだ気になる」という人が非常に多いのです。

実際は、そのほとんどが、(体臭でもそうですが)「自己臭」傾向のある人です。
しかし、自己臭と診断された人の中に、「体内口臭」「腸内口臭」の人がいたとしたら、これは「治療可能」な口臭ということになります。そこに、この分類法の意味があるのです。

特に、腸内口臭は、「良オナラ、悪いオナラ」のところで説明したように、さまざまは食事療法があるのです。
つまり、「悪いオナラ」を「良いオナラ」に変えるような生活の工夫とすることが、口臭対策ともなる可能性があるということです。

考えてみたら、口と肛門は、入口と出口の違いはあっても、一本の管で結ばれているのです。
口臭とオナラ臭を、一体的に考える治療法があっても不思議ではないでしょう。

口臭で悩んでいる人が、歯科でも内科でも異常なしと診断されたなら、一度、良いオナラをつくる「オナラ食」に変えてみるのもよいでしょう。